会報第192号 テキスト版

2005.10


11.6オール大阪コンテストに参加しよう!今年は自主参加で
 オール大阪コンテストのシーズンになりました。今回で早くも第11回目。第1回から第3回まで狭山クラブが優勝してから、もう10年ほどになります。それ以来、休まず参加し続けています。今回は、11月6日(日曜日)、午前6時から午後6時までの開催です。(詳しくは後記)
 昨年は大野地区に移動しての運用を行いましたが、今回はクラブとしての移動運用はありません。各局において固定からの運用なり、移動運用なり、自主的な参加をお願いします。もし、クラブ局の運用を希望される場合は、早めに森会長あてご連絡ください。
 今のところ移動運用を予定しているのは、中浴さんが、前日(11月5日、土曜日)の午後から和泉葛城山の泉佐野市のポイントへ行くことになっています。詳しくは、同局へお問い合わせください。
 運用のルールは、JARL NEWS秋号36,37ページに掲載されていますが、要点だけをまとめると次のとおりです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■第11回■オール大阪コンテスト■
日時:11月6日(日曜日)、電信部門は午前6時から午前11時30分まで、電話部門は午後0時30分から午後6時まで、また、RTTYやSSTVの特殊部門は、午前6時から午後6時までとなっています。
参加資格:大阪府内局、大阪府外局、SWL局(府内外を問わず)
使用周波数帯:JARL制定のコンテスト周波数帯及び1200MHz・2400MHz帯のアマチュアバンド。
呼出方法:府内局は、電信の場合CQ TEST、電話の場合はCQオール大阪コンテスト(こちらは府内局)
コンテストナンバー:府内局の場合は、RS+市郡区ナンバー(ただし、YL局及びオペレーターの年齢が20歳未満の局は、Yを付けるなどとなっています。)
得点とマルチ:基本的には1交信1点ですが、Yの付く局との交信は2点、マルチは、各バンドごとの都道府県支庁、及び府内の市区郡です。
締め切など:12月6日(火)消印有効で、中浴さんあて送ってください。いつもどおり中浴さん宅がオフィシャルな受付となっています。
その他:希望者には参加記念証、参加賞が贈られます。(ログ&サマリー提出時に所定の手続きが必要です。)

グラフ・10.23総合防災訓練
YRL/ZCR合同で参加しました

 さる10月23日(日曜日)、大阪狭山市の総合防災訓練が狭山池の東側にに隣接する「さやか公園」(さやま遊園跡)で行われ、狭山クラブと大阪狭山アマチュア無線クラブが非常時の通信訓練に参加しました。これは、近い将来起こり得る大地震に備えて、訓練を行ったもので、市内では初めて防災公園として整備されたさやか公園が会場となりました。
 当日は朝早くから冷たい雨が降る中、それぞれのメンバーがアンテナなどの設営にとりかかり、午前9時の訓練開始に備えました。運用する場所は、災害対策本部席横の基地局(JR3YRL)をメインとして市内の小学校など避難場所に指定されたところへ移動局がちらばり、有線や防災無線が使えなくなったとの想定のもとで通信訓練を行いました。
 本番の午前9時30分過ぎからは、交信の模様が会場内のスピーカーを通して流れていました。その後は各局でいろいろ設けられた防災関係の設備などを見て回ったり、非常食のアルファ米で炊いたかやくごはんの試食などをして、日頃からの備えの大切さの認識を新たにしていました。

■海外紀行シリーズ
ニューカレドニアからバヌアツへ C
(佐納康治)
 2002年2月9日(土)、朝から、市内観光。と言っても、余りに小さい町で、少し歩くだけで、ほとんど見尽くしてしまう。観光客相手のお土産屋がいくつかある。あと、スーパーマーケット、レストランなど。市内のレストランでステーキの昼食、800バツ。 今日は土曜日ということで、午後になると、店はことごとく閉まってしまった。それで、昼からは、海岸沿いの公園に行ったり、市場に行ったりした。

 バヌアツに来る観光客は、金持ちオーストラリア人のバカンス客が多いようで、海の方を見ると、ヨットやダイビング、果てには水上飛行機に乗っているのまでいる。そう言う人々は市内のホテルではなく、リゾートホテルに泊まっているのである。個人所有の島全体がリゾートになっており、バンガローが建てられている。市内と島との間には、24時間、無料のボートが運航されている。そのうちの一つ、イリリキリゾートに行ってみたが、島には船着場あり、ビーチあり、レストランにお土産屋が営業していて、もちろん、リゾート客が泊まるバンガローもいくつも建てられている。

 夕方、もう一度市場に行って、パパイヤを買う。特大のパパイヤがわずかに50バツ。よく熟れていて美味しそうだ。部屋の冷蔵庫に入れておいて、明日食べるつもり。夕食、カレー味のチキン。これも美味しかった。
 寝る前、地震があった。日本の基準で言えば、震度2だと思う。この国は、環太平洋地震帯に位置するのである。
 2月10日(日) 午前中、再び出て行く。でも、今日は日曜日で、市内はひっそりとしている。ごく一部、営業しているお土産屋もあったが、数は多くない。折角来たが、することもなければ、行くところもない。昨日と同じレストランに行って、同じ物を頼んで昼食。昨日の人はいなかったが、違うウエートレスがいた。愛想は悪くないが、変に馴れ馴れしい。うっとおしかったので、あまり話をせず、黙々と食事する。食事を終えて、レジに行くと、「1400バツです」との答え!そんなアホな話はない!私は昨日ここで、全く同じ物を食べて800バツだったのだ。そう言うと、「あっ、見間違えてました。800バツです」と平然と答える。ふざけるな! 食事を終えて、夕方までどうしようかと考えた。今日、ニューカレドニアに戻るわけだが、飛行機は夕方6時発である。それまで暇だ。店もほとんど閉まっているから、行くところもない。

 そんなわけで、ホテルに戻り、部屋はもうチェックアウトしてしまったから、テラスで座って、本などを読んでいた。実はこの時、空港では恐ろしいことが起こっていたのだ。  やっとのことで、2時半になった。ファーストフード店に行き、アイスクリームを食べる。170バツ。まだ早かったが、することもないので、空港に行くことにする。タクシーを拾い、空港まで。1000バツ。空港には、午後3時少し過ぎに到着。
 出発ロビーに行くと、係員がカウンターを整理していた。オーストラリアかどこかに行くフライトが出発したのだろうと思い、特に気にも留めず、近くの椅子に腰をおろした。ヌーメア行きは午後6時だから、あと3時間もあるはずだ。少し長いが、まあ、ここに座って待っていよう、そう思っていた。

 そのとき、さっき乗ってきたタクシーの運転手の青年が走って来た。 「今日はもうフライトはないよ」  そんなはずはない。午後6時に、ヌーメア行きがあるはずだ。
「いや、午後6時のヌーメア行きがありますよ」
「ヌーメア行きは、ついさっき、出てしまったそうだよ」
 まさか?そんなはずはない。チケットを取り出してみたが、ちゃんと、「10FEB 1800」と書いてある。
「いや、そんなはずはありませんよ。チケットにもちゃんと書いてあるし」
「でも、皆が、『ヌーメア行きはさっき出発した。今日はもうフライトはない』って言ってるよ」 それでカウンターの方を見ると、整理していた係員は電気を消し、立ち去ろうとしている。それで急いで駆け寄り、尋ねてみた。
「ヌーメア行きは午後6時ですよね?」 バヌアツ航空係員は、平気な顔をして答えた
「ヌーメア行きはさっき出発した。今日はこれ以上のフライトはない」
何たること!!!飛行機が、何の通告もなく4時間も早発したのだ!!!チケットに午後6時と書いてあるのに、どうしてこんなことが起こるのだ!それで、係員にチケットを見せて、 「でも、チケットには午後6時と書いてあるじゃないですか?」 と言うと、その係員はさらに涼しい顔をして、「チケット?チケットに書いてある時刻はあくまで予定だよ。実際には、フライトが何時になるかは、当日市内のオフィスと空港とに張り出すことになっている。」
 そんなことこっちが知るわけないではないか!!!それに第一、今日は日曜日だから、市内のオフィスは閉まっている。
「うん、今日は日曜日だから市内のオフィスには張り出さなかったが、空港には張り出したんだよ。君、朝一番にここに見に来たかい?バヌアツ人は皆そうするんだよ。まあ、ヌーメア行きのフライトは明日もあるから、明日もう一回来るんだね」

 頭をガーンと殴られた感じがし、目の前がくらくらしてきた。でも、ここでショックを受けている訳には行かない。明日のフライトに予約変更しなければならない。
「じゃあ、明日のフライトに予約変更してよ」
 私は血の気が引いて倒れる寸前だったが、辛うじて言葉を絞り出した。係員は無言で私のチケットを取り、端末を叩いて、それからチケットを返した。予約変更したときに貼る、小さな紙片が貼り付けてあった。明日の午後6時発とある。もうこんなの信じないぞ。明日朝一番から空港に行ってやる。私は再び、乗ってきたタクシーで市内に引き返した。とりあえず、同じホテルに泊まる。

 部屋に入ってベッドの上に寝転がり、チケットを取り出してもう一度見てみて、心臓が飛び出るほど驚いた。チケットに貼られた小さな紙には、「STATUS RQ」と書かれていたからだ。RQ、すなわちリクエストである。あなたが予約を入れようとしたのは確認したが、席があるのかないのか保証しない、と言う意味である!すなわち、予約変更したことにはなっていない。もし明日が満席だったら、明後日はフライトなし。すると、ニューカレドニアから日本に戻る便に乗り遅れてしまう。日本に戻るチケットはFIXだから、もし乗り遅れると、非常に面倒なことになる。これは大変だ。
 余りに気が滅入ってしまったので、浜辺に行って、夕日を眺めていた。夕日がだんだん沈んで行くのを見ていると、気持ちが更に沈みこんできた。

 そのときである。後ろで車のクラクションの音がした。ふり返ると、さっき空港まで行くのに乗ったタクシーである。小さい町だから、また出会ったようである。
「まあ、そんなにがっかりするなよ。お客もないことだし、一緒にドライブでもどうだい」
タクシー運転手の青年がそう誘ってくれた。 この青年の名前はジョン・アモスと言い、親切で心やさしい若者だった。ジョンの車で海岸を走り、ビーチに車を止めて、暗くなるまで海を眺めていた。                     (つづく)

■恒例:うだる暑さを乗り切る飲み会■
 8月27日(土曜日)午後6時30分から、大阪狭山市半田6丁目のワンカルビ狭山店で、毎夏恒例の「うだる暑さを乗り切る飲み会」を開きました。参加したのはJQ3RBL森会長をはじめ6局で、美味しい焼き肉と冷たいビールで鋭気を養いながら近況報告などを行いました。表紙の写真は、どっかのYLさんに店の前で撮ってもらったものです。
■ハムフェアへ行ってきました■
 アマチュア無線フェスティバル・ハムフェア2005は、さる8月20日(土)と21日(日)の両日、東京都江東区有明の東京ビッグサイト西2ホールで開かれ、狭山クラブからはJA3UJR中浴さんとJA3KVM安藤が参加してきました。今年のキャッチフレーズは、「不思議を楽しむアマチュア無線」。恒例のクラブ展示やジャンク市のほか、階上では鉄道模型の世界展もあって楽しんできました。
■非常通信の訓練を行いました■
 大阪狭山アマチュア無線クラブ(JK3ZCR)と狭山クラブ(JR3YRL)では合同で、アマチュア局の非常通信訓練を9月4日に行いました。当初、当日の午後に総合体育館前に基地局を設けて行うということでお知らせしていましたが、午前に変更になり、SAYAKAの無線局を基地として行いました。これは、各避難地区と基地局との間で非常時に通信が可能かを実証実験したものです。
■新市情報■ 
 大阪府に隣接する身近なところで、11月7日(月曜日)に新市が誕生します。那賀郡粉河町、桃山町、那賀町、貴志川町、打田町が合併して「紀の川市」となるもので、ちょうど和泉葛城山の和歌山側です。紀ノ川市ではありませんのでご注意を。これで那賀郡が消滅するのかと思いきや、岩出町が残ります。しかし、この岩出町も来年4月に単独での市制施行を目指しています。参考までに、11月7日には、遠いところでは南さつま市、霧島市もできるようです。
■クラブ報はどうしますか?■
 前号で「クラブ報は廃刊へ」との記事を載せたところ、2、3のご意見をいただきました。一つは、「クラブ報を廃止する方向でしたら(ホームページで)テキスト版だけでなく簡単に印刷して残せるPDF版などを置く場所と、会員に新しい情報が載せられた旨を伝える手段を作らないといけないと思います。掲示板を設けるのも方法でしょう」というのと、「飲み会の案内などはML等で流せば済むことだし、クラブ報の当初の役割はなくなってきているように思います」、また「会報というイメージを捨て、情報伝達手段としてMLとHPがあればよいのではないでしょうか」という意見もありました。
 編集子としては、およそ30年近くにもなるクラブ報発行で一定の目的が達せられたことでしょうし、時代の変遷というか、電子媒体が錯綜する中ではいつまでも紙によるクラブ報というのはもうそろそろ廃刊してもよいのではないかと考えますが、さらにご意見を出していただきますようお願いします。

らぐちゅうーるーむ 
◆総合防災訓練のときはCMとしての参加となってしまいました。担当したのは最初聞いた時、「沿道係り」ということでしたので、市役所前の交差点で交通整理でもするのかと思いきや、「煙道係り」だったのです。会場内に火災を想定した煙を充満させたテントを設け、そこを通る体験コーナーだったのです。◆煙は劇場などの演出でも使われる害のない白煙だったのですが、テントの中は本当に視界ゼロの世界に。まあ、感じとしては本チャンからはかけ離れてますが、火災の時のイメージはつかんでいただけたのではないでしょうか。◆新しくできる紀の川市。紀の川の知名度は、有吉佐和子の小説などで全国区です。お空でもよく売れることでしょう。ところで、この市制施行で和泉葛城山はほとんど「市」になってしまいましたね。◆新市と言えば、先日広島県へ行きJR線に乗っていると、「新市駅」という駅があったので思わず途中下車。でも残念ながら読み方は「しんいち駅」でした。さらに所在地は、もともと新市町(しんいちまち)だったようですが、今は福山市と合併していて新市町という町はなくなっています。
─── 11月6日(日曜)は第11回オール大阪コンテストに参加しましょう!───

JR3YRL「狭山クラブ報」 第190号   2005.5.1   (編集:安藤雅巳)
発行:狭山クラブ(JARL25-1-14)